誰にも言わず、
何処にも書かず、
一人ほくそ笑んでいた豆のことを書いた。
宝物とは、
たぶんそういうものだと思う。
夜に一人こっそり出して眺めるようなもの。
でもこの豆は人にも飲ませるし売ったりもするから、
一人こっそり見るようなものが宝物だとするなら、
この豆は宝物とは言い難いと思う。
では何だ。
分からないが何だか一人ほくそ笑んでいたい。
焙煎の工程や抽出が上手くいったということだろうか。
だとしたら形のない、
過去の出来事を抱きしめるこのなのだろうか。
そのコーヒーを飲みながら、
とりとめのないことを考える。
掛け替えのない一日をお過ごしください。
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