二つ上の従姉妹。
美人で、今思うとませてた。
深夜放送を聴き始めたのは、
小学を卒業する頃だったろうか。
母の在所に泊まりに行くと、
その従姉妹が、
聴くなら貸してあげるとラジオを持ってきてくれた。
従姉妹には付き合っている人がいて、
二階から遠くに見える工場の電飾を指して、
あの近くに住んでいると教えてくれた。
その思いが、
十二、三歳の僕に分かろうはずがない。
ラジオからは岬めぐりがよく流れていた。
歌詞の意味もまた少年には分かろうはずがなかった。
後年、
この歌を思い出し、
時々聴くようになった。
掛け替えのない一日を。
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