旅する硬貨

一日が終わりレジの精算をする。
いわゆるギザ十を見つけた。
見てみると昭和二十六年だった。
ひと回り年上の七十一。
戦後、どんな人の手を、
どれだけの人の手を渡ってきたのだろう。
しばらく精算の手を止め思う。
聞けるのもなら聞いてみたい。
幾晩かかってもいいから聞いてみたい。
それは旅と言ってもいいのだと思う。
いろんな人の人生を垣間見たことだろう。
別にしてとっておこう。

掛け替えのない旅でありますように。
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