訃報が報される

昼に友人から電子メールが届いた。
畑さんの訃報だった。

高校を卒業した春、
何気なく買った本が僕の一部になった。
それからの学生時代、
アルバイトで得た金の多くを彼の本に使った。
昼ごはんを食べず、
その分を彼の本に使った。
学校からの帰路、
名古屋中の本屋を歩き彼の本を買った。
新刊本が出るのが楽しみだった。
テレビも観た。
講演会にも出掛けた。
珈琲屋になって、
コーヒー好きな彼に豆を送った。
北海道にも春が来る頃だから、
また豆を送ろうと副店長と話した。
そろそろ家にある大量の本を片付けなくてはと思っていたが、
彼の本は残して読みなおうそう思っていた。

悲しんでも心に穴が開いても、
腹が減ったり眠たくなってしまう。
それでも日々は流れていく。
人は産まれ死んでいく。
嵐の朝。
大雨降れ降れ。
大風吹け吹け。
陽の光。

私たちに二人目の孫が産まれました。
副店長はその介助につきますので、
今のところ4月10日頃までは定食、五平餅等、お出し出来ないものがございます。
あらかじめご了承お願い致します。
店長が一人でコーヒーを作ります。
コーヒーを飲みにお越しください。
お時間をいただきますが、それも当店の味の一部だと考えます。

掛け替えのない一日でありますように。
珈琲豆の通信販売はこちらからお願い致します。

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