最後の新刊

もっと書いてくれ。
書いて書いて書きまくってくれ。
いつもそう思っていた。
昔、角川の「野生時代」に書いていたように。
晩年の連載は週刊プレイボーイのみで、
それも短いものだった。
せめて見開き二ページはスペースが欲しかった。

本屋に電話をして、
近いうちに取りに行くと言ったが、
その晩に取りに行った。
これが最後の本だ。
発売日にいそいそと本屋へ走る。
それも最後だ。

掛け替えのない一日でありますように。
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