若き熱

学生時代、
同級生から原動付自転車を安く譲ってもらった。
急いで原付免許を取り、
方々へ行った。
自転車養老山地一周の旅は、
その道を再び走る旅でもあった。
四十年前の記憶はないが、
当時はバイパスもトンネルもなかった。
自転車では当時の旧道を選んで走った。

若きあの頃、
時間ができると居ても立っても居れず、
原付であてもなく走り回っていた。
今思うと、
若者の熱がほとばしっていたのだと思う。
思わぬ原動付き自転車が手に入り、
旅費はガソリン代のみだから、
往復200キロぐらいはよく走っていた。
今回の旅でそれを思い出し、
自信と不安に溢れていた時を思い出し、
ぼんやりと長い坂を登った。
原付の時は坂道のことなど思いもしなかった。
時は色々なことを教えてくれる。

掛け替えのない人生でありますように。
珈琲豆のみのご来店も大歓迎です。
珈琲豆の通信販売はこちらからお買い求めください。

0コメント

  • 1000 / 1000