老け顔

高校生だった頃、
マンズワインのテレビコマーシャルを観て、
なんだか格好良く美味そうに見えた。
同級生の離れでそんな話しになり、
飲んでみようということになった。
でも高そうだしよく分からんから、
ジュースっぽく見える赤玉ポートワインにすることになった。
誰が買いに行くかということになり、
老け顔のお前が行けということになった。
近所の酒屋では誰か分かってしまうので、
隣町のスーパーへ行くことになった。
酒売り場でどきどきしながらレジへ行く。
ここで高校生とわかってしまったら、
親は呼び出し、
高校へも連絡がいくだろう。
老け顔が功を奏したのか、
知らんふりをしてくれたのか、
無事に通過して離れに戻った。
湯呑みに注いで飲んだ。
これが不味かった。
しかし言うに事欠いて老けてるではなく、
マセた顔と言えんのか。

掛け替えのない青春時代を。
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