続老け顔

赤玉ポートワインが不味かったので、
やはりマンズワインを買わないといけないのではないかと、
離れの三人組は話し合った。
当然のように老け顔の僕が一人、
隣町のスーパーへ再び買いにいくことなった。
一回は成功したと言えど、
次も成功するとは限らない。
どきどきしながらレジで支払いを済ませると、
お姉さんが未成年ではないかと訊く代わりに、
栓を抜く道具はあるかと訊く。
ないと答えるとコルク栓抜きを無料でくれた。
親切な店で良かった。

離れに戻り湯呑みを用意して、
待望のマンズワイン開栓の儀。
しかしコルクの抜き方がわからない。
結局コルクはぼろぼろになり、
栓は抜かれたのではなく押し込まれたのだった。
コルクのカスだらけのワインは、
これまた渋く酸っぱく苦かった。
青春時代はほろ苦いものだ。

掛け替えのない青春時代を。
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