天使なのか

昼下がり、
自転車でおばあちゃんがやって来ました。
「ブレンドを」
そう注文されました。
コーヒーを作る僕の手元をじっと見ていたそうです。
僕は湯が注がれるコーヒー豆を見つめながら、
天使か妖精のような人だなと思っていました。
帰り際、
「今までで一番美味しいコーヒーだった」。
そう言い残して、
自転車に乗って帰られました。
しばらく立ち尽くす僕でした。

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