新型ウィルスについて、親しくしていただいている医師の、休校や外出を控えることに対する見解です。
彼の許可を得て、転載します。
長文ですが、わかりやすいです。
参考になればと思います。
ちょっと誤解があると思うのですが、封じ込めが目的ではないのです。武漢で起きたような「感染爆発」~「医療崩壊」(具体的には軽症者も重症者も含めて患者が病院に殺到したため感染が一気に広がり入院中の方がたや医師、看護師にも感染、さらにそれがパニックを引き起こし病院が人であふれ益々感染者が増えたため入院すべき重症者が入院できず、治療者も足りないため廊下に重症者を寝かしたまま・・最終的に一日に100人単位の死者を出してしまった・・)を起こさないための措置です。本来は風邪の仲間のウィルスですから、みんなが免疫力を付ければいずれは「普通の風邪」になるはずです。ただ現在は誰も免疫を持っていないために普通の風邪より症状が長引く、(多くの人はやがて治るのですが)病弱者や高齢者は肺炎が治らず命を落とす割合が多くなる、という点が違うだけです。ですから「封じ込め」ではなくじわじわとゆっくりと感染が広まるようにして病弱者に感染させないように気を付けながら全体が免疫を付けていけるように仕向けるということです。そのためにも健常者が「風邪をひいたら」(それが新型ウィルスによるものか普通の風邪かは分かりませんが)出歩かないで自宅で静養してくださいということが大事なキーポイントなのです。病院に行くと病弱者や高齢者にうつしてしまう危険性が増しますから。
中国のデータからの推論で2週間という数字が出たのだと思いますが、実際今が一番大事な時だと思います。ここで感染のスピードが落とせれば成功、感染のスピードが2週間経っても落ちないで逆に加速するような事態が起きればもっと強硬措置が必要になるかも知れません。
付け加えますが、学校の休校措置は意味がないという議論がありますが、私は意味があると思っています。若い人(乳幼児や10代)はかかりにくいという誤解がありますが、そうではなくかかっても軽く済みやすいということで、症状がほとんど出ないで済んでしまうケースも多々あるのではないかと考えます。子供たちの間でこの「新しい風邪」が流行ってしまうと、ただの風邪と思って油断しているうちに同居している兄弟、両親、そして高齢者にうつしてしまうリスクが高まります。実際中国でも(もともと春節で休みでしたが、その後も「春節」を延長しました)、北イタリア(大学までも休校中です)でも学校休校の措置がとられています。
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