待ち合いにて

病院の診察室へ元気に入っていった子。
程なく戸の向こうから泣き叫ぶ声。
どこの子か知らぬが、
出来れば僕が代わってやりたい。
診察室を出てきても泣き止まぬ子を、
母親は大丈夫だと励ます。
待ち合いで一人泣く。
弱くなったと思う。
子育てはもう出来ない。
無邪気でなくなってしまった。
遠くへ来たのだと思う。

掛け替えのない一日でありますように。
珈琲豆の通信販売はこちらからください。

0コメント

  • 1000 / 1000