袖振り合う

早朝、木曽川の堤防を走る。
誰もいないと思ったのか、
犬を放して一人体操をしている人。
横を通り過ぎると犬が追いかけて来た。
起源が狩猟犬なのでそうなると思ったが、
轢いてはいかんと自転車を止める。
後ろから来た自転車の人もを止める。
飼い主が抱き抱えたのを見て、
二人で走り出す。
挨拶をして二人で走る。
聞くと毎日雨が降らない限り、
ここの堤防を自転車で通勤していると。
片道20キロ、50分!
そして僕が四日市まで行くと言うと、
どのコースで行くかと訊かれた。
立田大橋を渡り、
長良川と揖斐川の中堤を下り、
桑名から国道23号で四日市までと言うと、
それは止めておけと。
何でも23号の歩道は段差が多く走りにくいからだと。
そして中堤も大型車が大きく危険だから、
尾張大橋で国道1号線に入りそのまま四日市へと言われる。
尾張大橋までは案内できるから是非にと仰るので、
ご一緒することにした。
尾張大橋で別れ、いざ橋上へ。
高くないかと緊張したが、
水面が近く高さがないので普通に走ることができた。
四日市の末広橋梁までの間、
国道23号を少し走ったが、
彼の意見に従って良かった。
排気ガスと騒音、熱。
やはり産業道路は自転車では無理だった。
彼に出会ったことが、
この日一番嬉しかったことになった。
掛け替えのない一日でありますように。
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