実は米原駅まで行った本当の理由は、
朝飯を食べに行きたかったからだ。
45年前、
中学を卒業した年に同級生六人で京都へ行った。
国鉄在来線を米原で乗り換えた際、
駅弁を買った。
その時、
最後に列に並んだのが僕で、
先に同級生たちが弁当を買い、
僕の食べたい物が売り切れてしまった。
仕方なく鱒寿司の弁当になった。
他の同級生は牛肉の弁当だったと思う。
先々週の山東町行きで米原も自転車で行けると思ったので、
積年の思いを果たそうと出掛けた。
いざ弁当を買うだんになり、
朝から牛肉弁当はどうもと思い、
幕の内風のものにした。
せっかくなので入場券を買い、
下り線ホームの待合室で食べた。
以前はホームに、
昔の学校にあったような長いタイル張りの洗面台があった。
蒸気機関車の時代は終わっていたが、
その名残があった。
北陸への乗り換え駅であった、
広く長いホームは今も健在だ。
ともあれ長年の思いは果たされた。
げに食い物の恨みは恐ろしいのだ。
馬鹿馬鹿しく面白かった。
小さな町の米原町も気に入った。
バイバイ米原。
そう呟いて、
午前中に帰路についた。
しかし、
すっかり肉を食べたいと思わなくなったな。
琵琶湖畔を5分だけ走って、
ビワイチ(琵琶湖一周)の真似もできた。
長浜にも彦根にも用があるので、
また出掛けよう。
そろそろ滋賀県は冬の気候。
今度はいつ出掛けられるかな。
掛け替えのない一日でありますように。
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