グローブが欲しい

焼き肉に連れて行ってくれた伯父。
ある日、
名古屋の百貨店へ連れて行ってくれた。
外商部へ行ったので、
盆暮れの挨拶の品の手配だったのだろうか。
僕は店内を外商部へ向かう途中でグローブを見た。
おもちゃのグローブではなく皮のグローブ。
友達たちは持っていたが僕は持っていなかった。
外商部からの帰り、
思い切って伯父に欲しいものがあると言った。
言ってみろと言うので、
「グローブが欲しい」と言った。
どれだと言うので引っ張って行った。
「これか、よし買ってやる」、
と店員を呼び包んでもらった。
嬉しくて嬉しくて、
学校から帰ると毎日持って歩いた。
同級生や従兄弟をはじめ、
村のおじさんたちがキャッチボールの相手をしてくれた。

掛け替えのない一日でありますように。
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