故あって

故あって、
33年ぶりに畳の上、
そして綿の布団で寝ることになった。
結婚してからは、
ベッドに羽毛布団だった。
副店長に叩き出され、
とりあえず押し入れにあった布団を持って、
長屋に転がり込んだわけではない。

聞けばこの布団、
僕の母が嫁いで来た時に持ってきたものだそう。
ということは65年ぐらい前の物だろうか。
膝に掛けているとじんわり暖かで気持ちいい。
おそらく真綿の布団だと思う。
盆明けから2度目の寝床の引越し。
次は本当に叩き出されて、
寝床の引越しをしなければならぬかも。
その時がじわりじわり、
真綿で首を絞めるように近付いているのかも知れない。

しかし立派な布団でありがたいこと。
今回、僕が初めて使うことに。
母も喜んでいることだと思う。
掛け替えのない一日でありますように。
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